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ケーブルテレビでBS/CSパススルーが見られない事情

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知り合いがケーブルテレビでBSやCS対応のテレビで見られるような信号を流してくれれば良いのに!って言ってたので、言うほど簡単にはできない理由を素人向けに書いてみる。


ケーブルテレビの仕組みって、要は共同受信のアンテナの拡張版な訳で、どっかで受信した信号を、強さを揃えたり、独自のチャンネルを混ぜ込んだりしながら、電信柱に引っかけた同軸ケーブルを使って信号を流している。

海底ケーブルだとか、空中を飛ぶ電波とかって、みんな同じだけど必ず信号は弱くなる。 格好良く言えば「減衰」するんだね。 懐中電灯の光が遙か彼方まで照らせないのと同じように、かならず信号も光も弱くなってしまうことは避けられない。 だから、途中で増幅器をつけないといけないんだけど、この増幅器の仕様で流せる信号がだいたい決まる訳だ。

で、いまケーブルテレビで使われているのは周波数が770MHzまでしか流せない増幅器が主流だから、もっと高い2GHzなんていう周波数を使うBS/CS信号は、とてもじゃないが流すことができない。 ながせてもせいぜい地上デジタル放送の信号まで。 だから、そうした信号を流せるのは光ファイバーを使うであるとか、特殊な変換器を使うだとか、何かしらの工夫をしなきゃならない。

じゃぁケーブルテレビ用の高い周波数が流せる機械を作って、それに交換したら良いんじゃないかと言うと、これがとんでもない難しいことだったりする。

それは、同軸ケーブルを流れる信号は、その周波数によって減衰する量が異なっているためだ。 高い周波数ほど減衰量が大きくなる。

増幅器はソコソコ高いし、こいつに電気を供給する機械はもっと高いし土地も必要になる。 だから、増幅器の仕様の、それこそ限界ギリギリで設備を作らないともったいない。

770MHzの仕様で作った同軸ケーブルに2GHzの信号を流したとすると、2GHzの信号は770MHzまでの信号と比べてたくさん減衰するので、半分くらいの距離で見ることができないくらい弱くなってしまう。

つまり、単純な交換じゃなくて、増幅器の台数を倍くらいに増やしてあげないといけないし、電源も増やさないといけないってことで、簡単にできるような工事じゃないんだね。

そんなに金がかかることなのに、BS/CSを見たいって人はお金を払うつもりで言ってるわけじゃないので、収入にならないのに莫大な出費が必要ってことになってしまう。 だから中々手を付けることができない訳だ。

さて、これを解決するにはどうすべぇ?

光だとBS/CS信号を流している会社もあるし、特殊な機械をつけて流してくれる会社もある。 光でテレビを見るなら、途中の増幅器なんて必要ないから信号なんて増やし放題なんだけど、光は同軸ケーブルよりも敷設や管理に手間がかかるから、そこで発生しているコストは必ず料金に転嫁されているので、サービス単体だと安く見えたけど、結局支払う金額を見てみると意外に高い!なんてことになる訳だ。

BS/CSを見るときに、何としてもテレビの内蔵機能を使いたい!という人でなければ、その見たい台数だとか諸条件によってお得な手法が変わってくる。

これはケーブルテレビ局や、住んでいる地域によって変わってくるので、どれがベストとは言えないけど、よく考えないと過剰なサービスを高い値段で使い続けることにもなりかねない。

テレビのご利用は計画的に!

 

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