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スノーピークの「エントリーパック TT (SET-250)」を試し張りしてきたよ

我が家のメインテントは別記事にも書いた、コールマンのウェザーマスター 2ルームハウスIIだ。 他のテントと悩みに悩んで決めた、非常にコスパの良い、良くできたテントでかなり気に入っている。

中で余裕で立てる大きさで、コレ1つあれば雨の日だって快適に過ごすことができる。

 

だけど、ノリと勢いで新しいテント&タープをポチってしまったオレ。

 

それがスノーピークの入門セット、かつてないお値打ち感の「エントリーパック TT (SET-250)」だ!

カマボコ型のヴォールトというテントと、定番のヘキサタープのセットで、Amazonで53,784円(2018年6月現在)。 ちょっと奥さん、スノピのテントとタープのセットでこのお値段ですわよ!

タープだけでも3万弱するのに、セットでこのお値段。

 

ぶっちゃけお値打ち。

 

となれば、ポチッとな!!!!!

 

で、届きました。

 

大きいけど2つだからね

箱でか! ちなみに、このラベルを隠している塗り潰しの色は、上面の3カ所と側面の計4カ所とも全部同じ色なんだよ。

マトリョーシカのように、中から化粧箱。

開けると、タープとテント本体が別々の袋に入って梱包されている。

外に出してみた。 手前の細長い方がタープ。 縫製もしっかりした袋で、いま使っているコールマンのウェザーマスター 2ルームハウスIIが袋にパンパンに入っていることを考えると、かなり余裕のある大きさのようだね。

まぁ確かにデカくて重いんだけど、コールマンのウェザーマスター 2ルームハウスIIに比べれば、ずーっと軽い。 あちら22キロ、コチラは15.5キロで、テント8キロ、タープ7.5キロで2つに分かれているから運びやすい。 カマボコ型はポールの本数も少ないし、軽量化に役立っているね。

 

内容物のチェックは必須

さて、取説はどこだろうと探していたら、テントの袋の中に入っていた。

まずは内容品の確認から。 コレ基本だよね。

まずはテント一式をチェック。 ロープは3mが5本と、2.5mが10本の2種類15本。 カマボコ型はロープで引っ張らないと形にならない非自立型なので、必然的にロープの本数が多くなる。

次はタープのチェック。 タープはメインポールに強い力がかかるので、テントと違って太くて頑丈なポールになっている。 ペグも同様に太くて長い、しっかりしたペグが付属している。

と、ここでトラブル発生。 ロープの本数は正しいが、長さが違っている。

ロープは計6本で、メインポールに引っかける2又の10mと、3mと2mがそれぞれ2本ずつなきゃいけない。

写真だとわかりにくいが、短い2mが3本、3mが1本しかない。

おやおや、コスパが良いとはいえ5万を超える品物なのだから、このあたりの検品はちゃんとやっていて欲しいところだ。 特にこのヘキサタープはバランス良くしっかり張らなきゃいけないのに、長いなら短く調整できるけど、長さが足りないってのはいただけない。

ロープは後で送ってもらうことにして、今日はテントだけ試し張りしよう。

 

ロープが多いから事前に用意

さて、先に言ったとおり、このテントは自立しないから、ロープの張り方はとても大事。 ちゃんと事前に、ロープの張り方も確認しておこう。

リングに付けるロープと力布に付けるロープは、自在の位置や留め方、場所により長さも異なるので、実際にキャンプに行く前にロープだけはテントに取り付けておいた方が良いよ。

 

ちなみに、自在ってコレのこと。 ロープの長さを簡単に変えることができる部品のことだ。

取説によると、リングに取り付けるロープは自在がリング側、力布(たるまないように引っ張る布)はペグ側に自在がくる。

リングに紐を通す時には、まず自在の一方を抜く。

抜いた方をリングに通して・・・

元通り自在に通せばオッケー。

逆側はペグに留められるように輪っかを作るので、まずは端っこを折り返して・・・

くるっと丸めて、固結びと同じように結ぶだけ。

リングに留めるロープは、このように自在がリング側になっていれば良い。

力布はリングとは逆の向きにロープを付けるので、力布側がループで、ペグ側に自在がくる。

力布に端っこを通して・・・

固結びする。 先に1本で緩い結び目を作って、リングを通した端っこをその結び目に通してやるとラクに結べるんだけど、説明がしづらいので割愛。

ギュッと縛って完成だ。 長さをチェックしながら、ロープは全部つないでおこう。

よし、これで準備は完了だ!

 

カマボコ型は立てるのも速い

ポールは全部で3本しかない。 カマボコのような形で自立しないテントで、ポールの本数も少ないってことが軽量化に寄与してる。

ポールの色と、ポールを通すスリーブの色は同じなので、初心者でも間違いようがない。 最近のテントはこうした工夫は当たり前になってるね。

ポールの端っこはピンを挿して留める方式。

これは、コールマンのクリップ式の方が使いやすい。 ピンだけだと、組み立てようとして抜けてしまうイライラポイントでもあるからだ。

コールマンのクリップ式はコレね。

このように、挿すと簡単には抜けないので、一人で組み立てる時には重宝する。

ここは改善してもらえると嬉しいところだね。

 

ポールを全部通しても、相変わらずベッタリと寝っ転がったテント。

でもロープを引っ張ると・・・

しっかり立つ。 横風だと立てるのはちょっと難しいだろうから、なるべく風の通る方向で立てた方が良いかな。 風通しは快適さからも考慮をオススメする。

 

寝るだけなら大人4人もOK

中に入ってみると意外と大きい。 乗用車がすっぽり入るくらいある。 ただ、高さは最高で150cmしかないので、180cm弱のオレは中で立つことができないし、中で色々と作業をすることは現実的ではない。 あくまでも寝るためのスペースってこと。

この中に、居住スペースとなるインナーテントを蚊帳のように吊していく。 フライとインナーの離隔は広いので、結露には強そうだね。

インナーは前後の入口脇に小物入れ付。 全部を写せないが、大人4人でも充分な広さがある。

見上げればスッキリと広々した感じが良いね。

入口の上にはランタン等を引っかけられるリング付。

 

デメリットは暑さか

実際に使う時は前側にタープを重ねるので、こんな感じで使うんだろうね。

入口はこの前後の開口部か、側面に1つだけある入口だけになる。 タープがセットになっているから、この前面の開口部は開けっぱなしという運用になるだろう。

 

と言うのも、このテントには通気口が入口横の赤い▲部分しか無いからだ。 これはかなりしんどいぞ。

夏場でこれだけしか開けなかったら、確実にサウナ状態でぶっ倒れる。 冬場ならともかく、夏場は必ずタープとセットにして、前面を開放しないと暑くて使い物にならない。

 

可能であれば後方も開けて、風の通り道を作りたいところだね。

 

詳しくは別記事を参照してもらいたいが、価格の高いテントはメッシュがキッチリあるので、夏場でも風通しが良くて、蒸し暑さを少しだけでも和らげることができる。

だけど、こいつはメッシュがほとんど無いから、このテントは夏場は間違いなく暑い。

ただ、風の通り方をちゃんと考えて張れば、それなりに快適に過ごすことはできそうだ。

 

結論としては「買い」

タープとテントのセットでこの値段は、スノーピークとしてだけでなくともお買い得な価格帯にある。

タープを除けば3万円程度だと考えると、他の製品に比べても遜色ない性能を持つこのテント。 暑さに参れば高いテントを狙えば良いし、タープはずーっと使い続けることができるから無駄にならない。

入門編としては、間違いなく買いだろうね。

慣れた人も、手軽に使えるセカンドテントとして良さそうだよ。

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