若い兵士を乗せた自衛隊車両が前を走っている。
まだ10代だろうか、談笑する者、ひたすらに眠る者、迷彩服とヘルメットの他は、街で見かける若者と変わらない。
でも、いざ国難となれば、彼らは命を賭けた任務に身を置く。
一人の人間として、彼らの目を見ながら、「君たちの、その命を賭けて、私達を守って欲しい」なんてことを、面と向かってオレは言えるんだろうか。
そんな日が来て欲しくは無いけど、そんな覚悟を決めることもあるのかもしれない。
中国や韓国の無法ぶりをみて、「やっつけてしまえば良い」と言っている連中は、彼らに面と向かって「あいつらと戦争してきて」と、そう言えるだろうか。
自衛隊をけなす連中は、命を賭けて自分達を守ろうとしている彼らを前にして、「オマエ達は憲法違反だ。存在することが許せない」と、そんなことを言えるんだろうか。
右だ左だと色々あるけれど、現実は「今オレの目の前の車輌に揺られている彼らの命をどうするか」ってことであって、そうした現実感があまり感じられない話が最近は増えてきたように思う。
映画やゲーム、ワイドショーの中だけの話じゃないんだよ、と。
進むも止まるも、国民として相当の覚悟がいる話。
そう考えると、ノリと勢いで流されがちな日本で国家の暴走を抑えるには、徴兵制ってのも悪くないのかもな。
なんて、幼さすら感じるその顔を見ながら、思ってしまった。
大雑把に言うと、憲法改正は賛成、戦争は反対です。 はい。