キャンプやBBQで使う焚き火用の薪は、近所の材木屋から端材を土嚢袋なんかでもらってくるのが我が家流なんだけど、どうしても軽めの針葉樹が多くて薪ストーブでは火持ちがしない。
そこで、籾殻をすり潰して高温で圧縮成形した棒状の薪、モミガライトをお試しで購入してみた。
Amazonで30本(約27kg)で送料込み2,200円
注文して2~3日で激重な段ボールが届く。 中身はこんな感じでモミガライトが30本、ぎっしりと入っている。
この分量(30本)で2日分になる。 正確に言うと、日中は暖かいので、夕方から翌朝までの2晩分だ。 持った感じはずっしりと重く、体積あたりの重量は薪とは比較にならない。 また、よく乾いている成形薪なので、長期間の室内保管でも虫の心配が無いというのも、冬に数回しか薪ストーブを使わないキャンパー用の薪としては嬉しいところだね。
そして、これを使う薪ストーブはコレ。
使い方としては、まずは針葉樹や細めの焚き付けを使って、ストーブ内が充分に暖まったところで投入していく。 1本あたり約1キロと非常に高密度で重いので、広葉樹と同じかそれ以上に簡単には燃えてくれない。 最初からこれに火を付けようなんて大それた事を考えていると、いつまでたっても燃えてくれなくて涙ぐむことになるから注意すべし。
すぐに火が付かないって点では薪としては普通の広葉樹のような使い勝手なんだけど、火が付いた後も一気にボーボー燃えることもないし、まろみのある独特の燃え方をする。 とろんとした燃え方と言うのかな。 こんな表現で伝わるかわからないけど、普通の薪のようなパチパチと力強く燃えていく様とは明らかに違う燃え方をする。
炎が大きくなり過ぎず、じっくりと小ぶりの炎で燃えていき、炎がおさまると長い熾火となって、最終的に灰になる。 またこの灰が独特で、この鉛筆のような形のまま、スナック菓子とまではいかないまでも結構な堅めの灰になる。 結果として一晩でストーブ内がいっぱいになってしまうので、日中に必ず1回は灰掃除をしないといけないってことになる訳だ。
ちなみに、この灰は二酸化珪素(シリカ)を多く含むため、土壌改良剤や畑を傷めない融雪剤としても使えるそうなので、庭や畑を持っている人は灰も有効に活用できる。
使ってみた感想をまとめると、こうだ。
メリット
- 長く燃える(特に熾火が長い)
- 煙が少ない
- 長期間の室内保存が可能
- 小口の販売価格は薪より安い
- 灰が土壌改良材として使える
デメリット
- 簡単には火が着かない
- 灰が多く残るので処理が面倒
- 炎がとろ火で即効性に欠ける
でね、2泊使ってみた結論としては、モミガライトが向いているのはこんな人なんだろうってことで自分なりに腑に落ちた。
庭か畑を持っていて鋳物の薪ストーブを使っている人
キャンプ用としては、ちょっと不向きなのかな、という感想。 例えば熾火が長く保つとしても、「熾火の方が高温だから、それを持続させる方が良い」というのは二次燃焼が可能で蓄熱性の高い鋳物の巨大なタイプであって、俺が使っているような薄い鉄板でできた薪ストーブでは、熾火になってしまうと途端に表面温度が下がってきてしまう。 炎がある程度は強いことが重要なんだが、いかんせんそこが弱い。
煙や煤が少ないってのも、キャンプ用では毎回収納する時に多少は煤が落ちるから、メリットとしては感じにくい。
と言うことで、キャンプで薪ストーブを使うなら、我が家の運用は今のところはこうする。
針葉樹で即効で暖めて、広葉樹で持続させながら、針葉樹と広葉樹を織り交ぜつつ、燃費は悪いがガンガン燃やす。
これだね。 他の薪ストーブキャンパーさんはどんな燃料を使って運用しているんだろう。 もっと良い運用方法があれば是非教えて欲しいです。
どなたかコメント求む。