単調な滑り出しとは打って変わって、後半の盛り上がりは面白かった。
ホームズシリーズにありがちな、細かな情景描写や、ハドソン婦人やワトソン夫人、「あの女性」の物語が、最初は間延びして感じてちょっと苦痛だった。
だけど、幾重にも張られた伏線を丁寧に拾いながら、後半に向けて一気に盛り上がっていく。
ワトソンが記すホームズの物語と並行して進む、普段は物語の引き立て役の
ハドソン夫人やワトソン夫人、少年たちが、主人公として生き生きと活躍し、
ホームズ顔負けの推理とアクションをやってのけていく。
犯人との対峙、そして思ってもみなかった結末!
女性陣もやればできるじゃーん!って読んでて思ってしまうくらい、大活躍してて
素直に面白かった。
最後に一つ謎が残るけど、そのモヤモヤ感もまた楽し。