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【書評】ガダラの豚(2)


文句なしに面白い、3巻組の長編ミステリー。
参考文献はたっぷり42冊。 そのエッセンスを
著者が紡ぐことで、ここまで面白い作品となった。
第1巻 日本。マジックと超能力、そして宗教。
第2巻 ケニア。広大な大地と呪術、真の敵現る。
第3巻 日本。繰り広げられる果てしない戦い。
舞台を日本からケニヤに移し、物語は進んでいく。


前巻に引き続き、その見事なまでのリアルな描写が、
読者も共にアフリカの大地を踏みしめているかの
ような錯覚を覚えさせる。
一見のどかなアフリカの大地からは想像も出来ない、
人々を結びつける呪術という明るい光と漆黒の闇、
その担い手たる呪術師達との出会い、そして現れる
バナナのキジーツと、彼等に対峙する強大な力。
ぎっしりと中身の詰まった、テンポの速い巻だ。

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