大型2輪免許取得日記’2000
今年は夏休みにロンバケして旅行に行かない代わりに、大型2輪の免許を取ることに決定。 結婚以来、衝動的で予測の出来ない行動を目の当たりにしてきたウチのカミさんは、今回もかなりあきらめモードに突入(笑) 「2人でツーリングに行けるね」なんてエサを出したところ乗り気になってきた。 そう、今こそ念願の大型2輪取得&バイク購入のチャンスだ!!
申し込み(8月11日)
まさに思い立ったが吉日。いくつかの割引を活用して、技能教習12時間分とともにカード払い。 しめて¥97,500ナリ。 最初に受けなければならない適性検査が明日あるので、その次の時間の実技を予約しておく。 最初の実技が終わるまでは、それ以降の予約ができない。 ちなみに、1段階では1日2時間しか乗れないが、2段階からは3時間まで乗れる。 しかし、連続3時間はダメなので、必ず休憩を1時間以上はさむこと。 昼休みをはさんで3時間連続でも構わない。
適性検査(8月12日)
いわゆる心理テストのようなもの。 結果を見て、自分自身の性格を見つめなおすための。 結果は後日教習簿に入れておく形で配布される。
1段階1時限目(8月12日)
久しぶりの単車。 その大きさ、重さに驚く。 押したときに左マフラーが足に当たって、その大きさを実感。 とりあえず引き起こしをやって、簡単にコースを回る。 教習車はお約束のCB750。 とてもマイルドな操作性で、大型2輪は特別!という感じはあまりしない。 むしろ、運転者に求められる技術が普通2輪と比較して難しくなっている。 変な癖がついているとダメなんだな。 例えば、カーブの曲がり方が速すぎるという注意を初っ端に受けた。 終了後はキャンセル待ちでそのまま次の時間に乗車することになる。
1段階2時限目(8月12日)
運転することで頭がいっぱいで、コースをミスってばっかり。 普段クラッチを使わない生活をしているせいか、クラッチ操作がラフ。 実際、大型2輪のクラッチは普通2輪のそれと比較して重いと思う。 というよりも、カーブとかは「ある程度のスピードを付けて曲がったほうが安定する」という考えがあったがダメで、「ゆっくりでも安定して曲がれること」というバランス感覚が重視される。 自分のスケジュールとニラミっこしながら、実車の予約を取る。 1本橋は10秒以上、スラロームは2速で7秒以下、クランク、垂直ポールは1速、S字は2速。
1段階3時限目(8月14日)
1段階ではバランスコースというコースを走るが、カーブの曲がり方が速過ぎることを指摘される。 半クラッチを使った低速走行がダメだと指摘される。 低速調節はクランクや、小回りのカーブなど。 1本橋に関しては問題無くクリアできるようになった。 だいぶアクセルとクラッチの感覚が戻ってきたように思う。 自分が渡っている時間は、いままでは「1、2、3、・・・」と数えていたのだが、「101、102、103、・・・」という数え方がより正確だと教官に教わったところ、効果テキメン。 自分の数えてる時間が割と正確なので、落ち着いて時間を測りながら渡れるようになりました。
1段階4時限目(8月14日)
低速調節の練習を再度行う。 1本橋はもう大丈夫。 あとはクランクと小回りだ。 8の字も問題無く走れた。 とにかく自分の弱い項目を意識して練習する。
1段階5時限目(8月17日)
本来ならばこの時間が見極めなのだが、やはり単車から離れてたブランクはきつい。 それに、朝イチの教習はどうも体の動きが鈍い。 ちょっと朝は体を動かしてからじゃないとダメかも・・・
1段階6時限目(8月17日)
今日は見極めの日だったのだが、低速バランスがどうも上手くいかず、ダメ。 クランクや小回り、目の配り方がイマイチだというのが自分でも認識できる。 気合を入れなきゃ。
1段階7時限目(8月18日)
目線を遠くへ向けて、次の動きを予測するように気をつけたところ無事見極めクリアー! スラロームも形がしっかりとできてきた。 結局規定を2時間オーバーしての1段階クリア。 いわゆる基礎にあたる教習が多いので、多少時間をかけてもしっかりやっておく方が、2段階で楽だとのアドバイスを他の教習生から受ける。
2段階1時限目(8月18日)
気分一新で新しいコースと課題。 1段階が終わりに近づいたら、そろそろ新しいコースを覚えないとダメ。 「コースを覚える」ことだけで1時間を無駄にしかねないので、前もってコース図を眺めておく。 この時間は新しい課題である 「波状路」 が出てくる。 中型でやったことのない課題だが、ただ通るだけならさほど難しくは無い。 ここでは前輪を障害物に直角に当てることや、運転姿勢が問われることになる。 頭がひょこひょこ動いていてはダメ。 膝と肘をしっかり曲げて、衝撃を吸収しながら進む。 5秒以上が目標。 また、シミュレータの予約が取りづらいという他の教習生からのアドバイスを受け、5時限目のシミュレータ予約を早めに取っておくことにした。
2段階2時限目(8月19日)
前の時間のまとめ。 法規走行が丁寧にきちんと出来ているかがチェックされる。 ウインカーや車線変更時の合図、視線。 走行時、右左折時、合流時の速度や走行位置などもチェック。 落ち着いて、合図や速度に気をつけて走らないといけない。 特に右左折などは、その中心マークの直近を徐行して通過しなければならないので注意。 後方確認もしっかりね!
2段階3時限目(8月19日)
この時間からは急制動をやる。 3速時速40キロで11メートル以内で停車すること。 はっきり言って余裕ですわ。 1本橋と急制動を交互に練習。 この時間は難なくクリアー。 ブレーキのポイントはブレーキを「じわっ」っと効かせる事。 ブレーキの効き始めは、速度が出ているので強いブレーキではロックしちゃう。 そこで、最初は柔らかいブレーキ。 速度が落ちてきたら少々強くブレーキをかけてもロックしたりしないので、だんだん強くブレーキをかけていき、最後にぎゅっと握って停まる。 最後までブレーキを緩めることなく、きちんとレバーを握るよう指摘される。 急制動の目的は、指定された範囲で停車することではなく、指定された範囲の中で最短距離で停車することだということを忘れずに!ってね。 次の時間も急制動の続き。
2段階4時限目(8月19日)
この時間は急制動を中心として、模擬追突、危険回避等を行う。 おまけとして乗車姿勢というのが有ったが、8の字のコースを使って、リーンイン、リーンアウト、リーンウィズの姿勢と視点などをチェックする簡単なもの。 さて、模擬追突とは、2車線のコースの左側を走る教官を目標にしながら右車線を走り、教官のブレーキに合わせて自分も停まるという訓練。 もし教官と並んでしまったら、ほんとなら追突してるってことになるわけだ。 危険回避とは、紅白の旗を使って、白が上がったら右、赤なら左、両方なら急制動というように決めておき、その指示が出てから行動を起こすまでの、実際に走ってしまう距離の長さを実感する課題。 急制動の一環として、400ccの中型バイクによる急制動も試してみたけど、 「なんじゃこりゃ! 小さすぎる! パワー無さ過ぎる!」 ってな感じで、だいぶ大型に慣れてきたんだなぁとしみじみ実感。
2段階5時限目(8月20日)
シミュレータという機械で教習。 ゲーセンのバイクゲームの教習所版という感じの機械で、人によっては酔ってしまう人も少なくないらしい。 事故の起きやすい状況などについて学習していく。 日常運転している人には多少つまらなく感じる内容だなぁと思いつつも、普段慣れきってしまっている点に気がついたりもした。
2段階6時限目(8月20日)
大型教習コースの1、2を交互に走る。 総仕上げの前の最後の練習。 途中、高度なバランスという訓練を行った。 速い速度でクランクを抜ける、遅くS字を抜ける、ハンドルを目いっぱい切って小回り、同じ条件でバイクを倒して速く小回りなど。 難しいっす。 細かいパイロン間隔を使って8の字とかね。 次の時間の見極めのため、しっかりコースを復習しつつ、要点を押さえながら練習だ。 ゴールは目前!!
2段階7時限目(8月21日)
2段階の見極め。 今までの練習の再確認だ。 教官のアドバイスも卒検を意識した内容になっている。 優先道路からの進入方法、速度、運転姿勢や走行時間。 その全てをチェックされる。 今日気がついた問題点は、「いきなり走り始めるとヤバイ」ってこと。 試験の前の時間の練習走行は、絶対に必要だと痛感する。 スラロームは接触しないように、交差点・合流は徐行、右左折の方向、合図の消し忘れ、運転姿勢。 教官のアドバイスは、卒検のときには無言で減点される項目だ。 アドバイスを思い出しながら、落ち着いて走ろう。
練習走行(8月23日)
平日の朝ってのは人が少なくてラッキー。 思う存分、苦手な課題の練習ができた。 検定のつもりで課題をこなし、合図などに気をつけて走る。 スラロームは教官が何度も時間を測定してくれたので、きちんとコツが掴めて走れるようになった。 さぁもう検定だ! やり残しの無いように、しっかり走らなきゃ。
卒業検定(8月23日)
もっと緊張するかと思ったけど、ゼンゼン余裕だった。 練習走行をやったことで、自分でかなり自信がついたため、とても落ち着いて走れたことが勝因。 急制動では速度を気にしすぎて、速度不足でやり直したが、これは減点対象にはならないので安心してもう1回トライ。 そして合格!!! 「特に注意点無し。 よく走れました」 とお褒めの言葉も頂き、もう開放感と充実感でいっぱい! やったー!!
総括
1段階と2段階とでは、その目的とするものが大きく違うことがよくわかる。 つまり、1段階では走行技術の基礎を再確認する意味合いが強く、特に低速調節に引っかかるライダーが多い。 これは、普段の走行では低速で速度を調節するというシーンが少なく、またあったとしても足を使ったりして逃げているためだろう。 乗車、降車、合図、速度あたりが注意点。 そして、2段階は実際の走行時を意識した教習内容になっている。 1段階で時間数をオーバーしても、2段階では割とスムーズに教習が進むので、とりあえず1段階をしっかりやること。
かかった費用と期間
申込日 | 8月11日 |
教習日数 | 8日間(8月12日~8月23日のうち8日) |
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第1段階 | 7時限(規定 5時限) |
第2段階 | 7時限(規定 7時限) |
総教習時限 | 14時限(規定12時限) |
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入学時支払 | ¥97,500.- |
技能料金追加分 | ¥11,100.- |
卒業検定料 | ¥12,000.- |
教習総額 | ¥120,600.- |