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自作トランク(1998北海道仕様)

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自作トランクの製作方法


1年半前に便利に使えて丈夫で長持ちを目標に製作しましたが、旅先等で割と好評なので、その製作方法を公開します。作ろう作ろうと思っても、なかなか面倒で作らなかったんですが、Nifty空耳氏に背中を押されたことがきっかけになって、やっとこのページを作りました。 このトランクのデビューとなる1998北海道ツーリングのページも作りましたので、ぜひご覧ください。


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工作の前に用意するもの

  • 箱 (1個)
    適当なサイズの物。あまり背が高い物は、積載時に重心が高くなるので避けた方が無難。また、押入ボックスは防水に難が有るので不可。ベランダ用の保管ボックスなど、雨に耐えるものを用意します。ちなみに、今回使用したのはベランダボックス(45リットル)です。
  • J字フック (必要な数だけ)
    箱の大きさと引止め位置を考えて、必要と思われる数を用意します。だいたい2~4箇所/面程度で肉厚の有るもの。
  • 金属板ステー (必要な数だけ)
    補強板として使用します。ボルト穴が多い方が作ってる時に楽です。J字フックの取り付けだけなら、少し肉厚の有るものを2本/面。今回はお買い物カートとの合体工作もあったので、薄めのものも数本使用しました。
  • ボルト・ナット (必要な数だけ)
    J字フックの数に補強用を足した分だけ必要ですが、おおむねJ字フックの2倍弱程度を用意すれば足りるでしょう。
  • お買い物カート (1台)
    車輪の直径は少なくとも10cmは無いと実用になりません。直径10cmの車輪でも、車軸の高さは路面から5cm以下ですからね。これ以下じゃとても砂利道なんか通れません。ある程度大きい車輪であれば、荒れた凸凹な路面でも快適に運搬できます。
  • ゴムバンド・テンションコード (必要な数だけ)
    自転車屋等で売ってるもの。間違ってもゴム紐を買ってはいけません。自転車のタイヤチューブのようなしっかりした材質のゴムバンドを用意して下さい。テンションコードはフック付きのゴム紐のことで、アウトドアショップなどで簡単に入手できます。
  • 工具類
    穴あけは加工する際に便利。後はお決まりのペンチ、ニッパ、スパナなどですね。防水パテ、インシュロックも用意しておきましょう。特にインシュロックは旅先でも結構便利に使えるので多めに買っておいても損はしません。

箱金属板ステーJフックテンションコード


長持ちの秘訣1

プラスチックのボックスに直接ボルト留めをすると、すぐにひび割れが起きてしまい長く使用する事ができません。そこで、ボックスの表と裏から金属ステーでサンドイッチするようにし、荷重のかかるボルト以外にも数本のボルトを打って強度を上げてやると長持ちします。実際、製作から1年半、その間のツーリングで何回も使用していますが未だ問題無しです。装備を全て入れたまま、いつでもツーリングに出かけられる体勢でベランダに置いてあります。
フック補強板


長持ちの秘訣2

ベランダBoxにお買い物カートを固定する際にインシュロック(タイルアップ)を使用しますが、プラスチックにインシュロックを直に留めると簡単に割れてしまう為、必ず補強します。補強する時に補強板と下穴の位置を図のようにずらしておくことがコツ。こうすると下穴を割ることなくしっかり補強できます。
実写版インシュロック用補強板補強板製作のコツ


下ごしらえ

まず箱の側面の穴あけ位置を決めます。J字フックを取り付ける穴、補強用のボルトを通す穴のそれぞれです。J字フックの取付位置は、バイクに載せた時に不安定にならない様に、左右に広くバランス良く、かつキャリアのフック留めの位置を考えて決めます。

穴を空けるのは何でも良いのですが、写真の穴あけ工具が楽だし安かったから買っちゃいました。

買い物カートの加工は、購入したものによって異なるので細かな説明はパス。きちんと取り付けられるように、ベランダボックスの底を加工し、固定のための穴あけ位置を大まかに決めます。穴あけ位置が決まったら、金属板ステー(薄)を補強したいサイズにどんどんブチ切りましょう。そして、長持ちの秘訣2のコツを踏まえて下穴を開けます。
穴あけ補強板


買い物カートとの合体

買い物カートとの合体には、インシュロックを使用しました。かなりの重量物を運搬する事を考えて、過剰なまでに頑丈に取り付けています。留め具の位置は、積載時に邪魔にならないように、横になるように留めます。
インシュロック留め


箱の中身

箱の中身はこんな感じです。横面には横一文字に補強板、底面にもびっしりと補強板が並んでいます。実際の使用時には、底に薄いゴムを敷きました。

また、このベランダボックスは安物だったのか、蓋を閉めても隙間ができるような構造だったので、箱の縁に隙間テープ、それも厚めのスポンジタイプを張って、虫や水滴、砂埃の侵入などを防いでます。
箱の中


さて完成

買い物カートとの合体を終えた箱の姿です。カートのハンドル部分は折畳式。

買い物カートと箱は下部でしか合体していないので、そのままでの運搬は強度的に無理でした。そこで、補強用にハンドルに箱をくくり付けられるよう、ワンタッチバックル付きバンドを設けてあります。
完成写真


キャリアも大事

今回製作した箱は、ぎりぎり荷台に載せられますが、背中に当たって痛いので、2枚の木の板で後ろに20cm程ずらして固定してあります。

荷台と板はインシュロックで固定し、トランクが座席側にずれないように肉厚のL字ステーをステップルで留めてストッパーとしました。また、重さでひっくり返らないよう、荷台の座席側の端に引っ掛けるフックも付けてあります。

裏面には荷台の保護&滑り止めの為に、1mm厚のゴムを全面に貼ってあります。
キャリア


固定方法

車両とはゴムバンドとテンションコードだけで固定していますが、走行中の暴れも無く快適でした。逆に取り外しの容易さが利点でしょうか。荷物の盗難も考えましたが、箱には施錠できるし、こんな馬鹿でかいの持って逃げるアホもいないでしょう。
箱を乗せたテンションコード留め


祝結合!!

こうして積んでみると良く分かりますが、かなり馬鹿でかい箱です。重心もかなり高くなってます。サスペンションはあらかじめ一番硬目にセット。 現地での手直しはやってられないので、この時点で各部の最終的なチェックを行ないます。載せたときに箱がキャリアの上でぐらつかないか、固定フックの位置は大丈夫か、着座して無理な姿勢にならないか等の最終確認をしておきます。 余裕が有れば、ツーリング前にちょっと数日使ってみることを薦めます。もう大丈夫だと思っても、意外と使い勝手が悪かったりしますからね。
全景


おまけ

このくらいでかい箱を載せると、スタンドの敷板が必須です。あの頑丈そうに見えるスタンドは意外に柔らかく、荷物の重量に耐え切れなくなって、くにゃっと曲がってしまうこともあります。地面やアスファルトへのめり込み防止のためにも、是非1枚くらいは用意しておきましょう。
踏み板


総括

あくまでワタクシの愛車であるCT110の為のパニアケースです。ハンターカブという名前の通り、荷台の積載能力はカブシリーズのそれと同様、通常のバイクとは比較にならないことは一目瞭然!!しかし、パニアケースそのものの製作方法を模索している方や、カブ仲間にとって、このページが何かの参考になるかも??と思ってこのページを作ってみました。箱そのものはでかいですが、それだけに収納も楽ですし、雨もホコリもノープロブレム。朝もパッキングなんて考えずにドサッと放り込んでレッツゴー!

ツーリングではパッキングに苦労するライダーが多いですが、市販のパニアケースは容量がそれほど無いくせにうっそ~まじ?!なんて値段だったりします。もちろん鍵が掛かったり取り外しが非常に容易だったりと、やっぱ機能は豊富ですけどね。

いや! しかし! そんなパニアケースが買えちゃう人は、テントやら荷物満載の貧乏旅行なんぞしないんじゃないのか? いや、少なくとも俺は買えない! し、買えなかった! 奥さんの目もある! 出費抑制に努力してる姿勢を見せんといかぁん! 工作も好きだぁ!

そんな金はかけたくないが快適さを追求したい人に捧げます。 ご質問等がありましたら、メール頂ければ分かる範囲でお手伝いします。 また、もしこのページを見てケースを作った方がいらっしゃれば、ゼヒ感想や写真などお寄せください。 (^^)/


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メーカ

  • MRD 郵政カブBoxはここが作ってます!
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