【書評】ルポ ゴミ屋敷に棲む人々

ルポ ゴミ屋敷に棲む人々 (幻冬舎新書)読み物ではなく事例集+レポートといった仕上がり。

B2Cの仕事柄、今までゴミ屋敷を何度も目にしてきたけれど、「なるほど、ゴミ屋敷に至る道は様々なのだな」と改めて考えさせられる一冊。

第1章 セルフ・ネグレクトとは何か
第2章 事例でみるセルフ・ネグレクト
第3章 セルフ・ネグレクトと孤立死
第4章 セルフ・ネグレクトの課題
第5章 セルフ・ネグレクトの人たちをどう支援するか

正直に言うと、本書のタイトルだけ見て買ったら期待した内容とは違っていた、だけどコレはコレで面白かった、そんな読み方をした。

まあ、買う前に本屋であれば中身をざっと眺めて買うことができるが、オンラインではタイトルで買ってしまうので失敗もするわな。

 

期待したのは、いくつかの事例を深く掘り下げて、ゴミ屋敷に至ってしまった人々の人生や、その生活環境を目の当たりにすることだった。

しかし、本書は多くの事例を元に、ゴミ屋敷に至るまでを孤独さや離別、その他の原因ジャンル別に分けて紹介した、学術的なアプローチをしている至極まじめなレポートになっている。

 

老いとともに、生活の変化とともに、結果として「老いた引き籠もり」になってしまうって、集合住宅に住んでいる人なんて特に人ごとじゃないよね。 管理組合にとっても、重要な取り組みに今はなってきているんだし。

 

本書の後半は、そうした「老いた引き籠もり」にならないためにどうしていけば良いのか、民生委員の方々や行政の担当者の苦悩も交えながら、セーフティネットをどう構築していけば良いのかを考察していて、私達にも何かできないだろうか、商売のチャンスは無いだろうか、なんて考えさせられた。

民間でカバーするには限度があるし、行政の力が必要なんだろう。 ここを上手くWin-Winにできるような商売は、未だ見たことが無い。

このジャンルをまとめた本は他に無いと思われるし、よくまとめられた内容ではある。

 

タイトルがちょっとキャッチー過ぎるかな。

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