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【書評】すばる望遠鏡の宇宙

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なんて美しい星空なんだろう!
収録しているカラー写真に目を奪われる。
ハワイのマウナケア山頂に凛と佇む、すばる望遠鏡。
富士山の山頂を大きく越える、海抜4200mの高さに、
世界最大級の8.2mの反射鏡を備えた望遠鏡だ。


この本は、それを設計し、作り、運用し、研究する人達の物語。
ただし、この本は単なる苦労話や、成果だけを示していない。
まるで詳細なレポートのように、どんな場面でも、どんな話題でも、
そこで苦楽を共にした仲間達の名前が挙げられている。
この大プロジェクトを指揮する苦悩はいか程であったか知れないが、
筆者の口からは仲間への賞賛と、未来への期待しか語られない。
そんな淡々とした語り口で綴られる本書は、言うなれば筆者の
手による「すばる望遠鏡の最終報告書」だ。
こんな素晴らしい仕事に、人生で2回も携わることのできた筆者。
みんな、彼と一緒に働くことに喜びを感じていたんだろう。
本書を読んで、なんとなくその理由がわかった気がする。

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