【書評】時砂の王


まず言っておきたい。この本は買いだ。


何処とも無く現れ人類を殲滅したETと
戦うために、人類が滅亡することの無い
未来を目指し歴史に介入し続ける戦士達と、
邪馬台国の若き女王、卑弥呼を軸として、
未来、近代、世界中のあらゆる時間を戦い、
そして圧巻の結末を迎える。
本の帯には、こう書いてある。

私は2300年後の世界から来た。
だが、ここの未来からではない。
多くの滅びた時間枝を渡ってきた。

戦士達は生まれた世界に2度と帰れない。
過去への介入で未来を変えてしまうからだ。
まさにタイムトラベルの王道のストーリー。
人間らしさ、魂の揺れ動く様が繊細に描かれ、
この王道のようなストーリーに深みを与え、
登場する人物の表情も豊かにしている。
イギリスSFのような硬派な手応えと、
翻訳本には無い和風な舞台装置が見事だ。
間違いなく面白い。