【書評】日本の「食」は安すぎる―「無添加」で「日持ちする弁当」はあり得ない


農業コンサルタントであり、Webでも常に美味しく安全な食品を紹介している著者による、普段は考えない生産者の視点を織り交ぜながら、消費者としての行動を考えさせられる本。

日本の食を巡る状況は、年々着実に悪くなっている。 その原因がどこにあるかということをつきつめて考えると、実は消費者の側に大きな問題があるのではないか

と「はじめに」に著者が書いているように、安全な食品はやっぱり高い、高いと売れない、安全ではないが安い、安いと断然売れる。 そんな消費行動が販売される製品を決定する、その選択が昨今の食を巡る状況を作り出しているのではないか?そんなメッセージで本書は貫かれている。

自分の給料は上がったとしても、物の値段は上がって欲しくないという消費者の感覚。 それでは、生産者の給料は上がらないままになってしまう。 それを企業努力や生産者の努力不足というレッテルを貼って、安い物に飛びついて買ってしまう。 結局、ちゃんと手間暇掛けた安全な食品は売れなくなってしまうのだ。 著者の知人の食品関係者は、食品の値段を見て自分なりに原価を考え、あまりにも安い物は買わないそうだ。 その理由はこうだ。

安いってことは、どこかにしわ寄せがいってるってことだよ。 で、どこにそのしわ寄せがいくかといえば、食品の場合は、だいたい人の身体さ

安全で良い品が欲しいなら買い支えよう。 買う前に怪しくないかラベルを読もう。 頑張る生産者を、応援して買い支えよう。 欲しくなければ、買わなければ良いだけ。 そして、淘汰された食品が残るのだ。 消費者としてのあなたは何を選択するだろうか。 日本の農業と食を愛する著者の、暖かく熱いメッセージが強く胸を打つ、美味しい1冊。

今こそ読むべき!

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