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【書評】世界の不思議な家を訪ねて

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人は野に生きるに非ず。
人が住む所には、必ず家がある。
昔の日本家屋を評した宣教師達は、
「木と紙でできた家」と述べたそうだけど、
そんなの序の口だ。 世界は本当に広い。


著者の旅行記のような趣ではあるが、
旅行記としてはリアリティに欠ける。
とは言え、住まいを知る世俗感にも少々欠ける。
ちょっと中途半端な内容なのが残念。
形は変われど、自然と共存して生きていこう
とする姿勢は、どれも普遍で変わらない。
外界を隔絶して、快適さだけを追い求める、
今の住居の姿を一考させられる。
自然のままの四季を感じて生きていくことは、
今の日本では難しいのだろうか。

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