細いビルが密集して建ち並んでいた場所が、いつの間にかビルの間も増築された部屋や廊下で埋まってしまい、気がついたら高密度な部屋の塊となっていた空間、魔窟とも呼ばれた今は無き九龍城塞の貴重な記録。
大判の本書をさらに折り返しで開く、この魔窟の断面図には、この閉鎖空間での人々の生活が描かれ、まるでパズルか○○を探せ!かと見紛う緻密な絵を見ていると、それだけでもうワクワクしてくる!
旅行者の身ではとても立ち寄れない場所だったが、中身はこうだったのかと今更ながらに感動するが、もう広々とした公園になってしまい、もはや過去の記憶でしかないことが残念でならない。 中国人のバイタリティ、ここにあり。
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