だいぶ長くキャンプもやってきて、自分のキャンプスタイルも多くの変遷を経て今に至るが、とりあえず初めてキャンプをやる人でも失敗せずに存分に楽しめる道具を紹介したい。
キャンプに飽きちゃっても後悔しない程度の値段で、普通車でも持ち運べるコンパクトさを基準に、最低限コレだけは揃えとけ的な長く使える定番アイテムを、今回は焚き火台+囲炉裏テーブルで大人の時間ってのを最終形に見据えてオススメしてみよう。
まず、初心者は最初はバーベキューから始めると良いね。 デイキャンプ(個人的にはこの言葉には違和感あるけど)って言うくらいで、バーベキューに宿泊を追加するって感じでステップアップしていけば良い。
では、そのために何が必要か?
ぶっちゃけ、椅子とテーブル、グリル、クーラーボックス、タープがあれば十分だ。 そのセットの中で、最初に買っておけば長く使えるお薦めアイテムがコレだ!
バーベキューグリル
バーベキュー専用のグリルは、それはそれで使い易くて便利ではあるんだけれども、キャンプへとつながる道筋を考えると焚き火台と兼用できるものが便利。
で、イチオシのオススメはロゴスのピラミッドグリルだ。 できればサイズはXL。 もう初心者ならコレ一択と言い切れるレベル。 執筆時点で9,450円。
コイツは本当に素晴らしい。 旧モデルをもう10年くらい使ってる。
囲炉裏テーブルとか組み合わせちゃったら、そりゃもう大人も子供もゆったりと楽しめること間違いなし!!
薄くコンパクトに畳める本体は、組み立ては袋から出すところから含めて1分以内、片付けも炭を捨ててから本体が冷えるのが速いのですぐに収納できる。 薪を山盛り載せてもビクともしない堅牢さで、網は買い直しているけど、それ以外のパーツは本当に上部で長持ち。 足の部分はさほど熱くならないので、場所を変えたい時にも足の部分を持ってパッと動かせる。 そして、この新型は灰受け皿がついていて、灰を捨てるのが劇的に楽ちんなのが本当に素晴らしい。
もう少し安いのが良いなら、キャプテンスタッグのヘキサステンレスファイアグリルM-6500も今なら安くて良いかもね。 執筆時点で4,423円。
これも同じで、薄く畳めて場所を取らない。 灰受け皿が無いので、灰を捨てる時には本体を持って行かないといけないのが少し面倒かな。
炭熾し
煮炊きをしようとマッチと広葉樹の薪を持ってくる人がいるくらい、普通の人は火を着けることの大変さをご存じない。 そりゃガスコンロだのオール電化だので生きているのだから、マッチだってご無沙汰って人が大半だろう。
炭に火が着いてしまえば、もうバーベキューはあらかた成功したようなものだ。 逆に言えば、炭に火を付けるのに苦労する人が多いってことでもある。
そこで炭熾しの出番だ。 炭熾しなら、キャプテンスタッグの炭焼き名人FDM-6639が秀逸。 初心者でも簡単に火を熾すことができる。 執筆時点で1,660円。
炭だけじゃ無くて薪にも火を着けやすい。 ぶっちゃけ、これ一つあればソロキャンプの焚き火台としても使える。
使い方は凄く簡単。
煙突状の本体の中に網が入っていて、その網の上に炭を入れ、本体の下側から丸めた新聞紙とか段ボールを入れて、横に空いている大きい穴からチャッカマンとかマッチで火を着けるだけ。
炎は煙突効果で上の炭をしっかりと炙り、10分ほど放置しておけばしっかりと炭に火が回っているという簡単さで、誰でも簡単に火熾しができる。
送風機
送風機の威力は凄まじいものがある。 コレなしで焚き火とか炭焼きとかしたくない!とまで、心の底から思っている。 火を着けるのも、火勢を強くするのも、びっくりするくらいに楽に、そして強力にできるのが送風機だ。
手動から電動まで何種類も試した中で、最終的に写真の送風機に辿り着いた。
コレ最高。 子供達にも大人気のアイテム。
ほぼ同じと思われる製品がAmazonで何種類もあるから、適当に安いのを買えば良い。 でも、買うならこの形だよ。 執筆時点で2,000円しないくらい。
もっと雰囲気を望むなら、ちょっとお高いけどEpiphanyのV3-Pocket Bellowsもかなり素晴らしい。 ラジオのアンテナみたいな伸縮式なんだけど、すっごく小さくなるのと、ピンポイントで空気を吹けるのでとても便利。 上の送風機だとバンバン灰が舞うけれど、これはそんなことが無い。 執筆時点で3,780円。
オレはコレをエコグリルとセットで使ってるけど、炭火とか焚き火でも大活躍してくれている。 ちょい高いかな?と思っても、躊躇せず買うべき一品。
椅子とテーブル
椅子とテーブルは少しずつ数が増えていくけど、写真のような物を1セットは持っておくべき。 テーブルと椅子がバラバラになるってのがポイントで、たまに安く売られている一体型は壊れやすいし使い勝手も悪いのでお勧めしない。 後は背もたれ付だったり、リクライニング付だったり、好みに応じて買い足していくことになる。
焚き火を楽しむ時は、ゆったりと座れる低めの椅子がリラックスして楽しめる。 食事をしたり、調理をしたりするテーブルセットと、くつろぐためのセットは別に考えた方が良いね。
ちなみに、我が家はくつろぐために囲炉裏テーブルを自作して使ってるけど、もうコレなしじゃキャンプは考えられないくらいの必須アイテムになっているので、早めに買ってしまうか、自作してしまうのもアリ。
タープ
タープは日差しを防ぐだけじゃなく、夜露を防ぐ意味でも必須のアイテム。 形はヘキサとか色々あるけれど、初心者は自立式にすべき。 河原のバーベキューとかでペグを打てないようなケースでも、簡単にパッと設営できるのは本当に楽ちん。 中でも、キャプテンスタッグのクイックシェード DX250UV-Sが使い勝手が良い。 執筆時点で13,451円。
まず、キャスターバッグ付(M-3272)なので、運ぶのがとにかく楽。 フリーマーケットでも活躍してる。 また、天頂部に風抜けがあるので、風に煽られた時にも強いのが良いね。 オプションで側面用のシートがあるので、それを1枚か2枚ほど買っておくと、夏の日差しをバッチリ遮ってくれる。
また、夏になると、コストコで大きな自立式のスクリーンタープが売られているけど、アレも良さそうだ。 とにかく、ポイントは自立式。 紐で引っ張らないと形にならないのは慣れるまではかなり大変だし、あっちこっちに紐が張られていると足を引っかけたりするしね。
クーラーボックス
安物は本当に安物なので、これは少しお金を出してそこそこの性能の物を選んだ方が良い。
我が家はコストコで安売りしていたイグルーのタイヤ付きモデル。 執筆時点で7,850円。
このスーツケースのようなハンドルと、タイヤが付いていることで、使い勝手が抜群に良い。 クーラーボックスってとにかく重くて運ぶのが大変だけど、コレはタイヤ付きな上に重心のバランスが良くて、中身が満タンでも運びやすくて助かる。 これをエッチラオッチラ手で運ぶとか考えられない。
ここまでの装備で、バーベキューに必要な物は全部そろった。 もしあなたがバーベキューから一歩踏み込んで、夜も愉しむキャンプにチャレンジするなら、必要なものは炊事や宿泊、夜を過ごすためのアイテムがもう少し増える。
炊事道具
宿泊となると、さすがに炭火だけで全ての料理をまかなうってのは無理がある。 焚き火台で焚き火を楽しんでいる間は料理ができなくなってしまうし、お湯も欲しいし、フライパンの調理もしたいでしょ。
と言うことで、慣れてくると家庭のコンロのようなツーバーナーとか欲しくなるけど、最初はコンパクトなシングルバーナーで十分だ。 シングルバーナーはソト(SOTO) レギュレーターストーブ ST-310で決まり。 執筆時点で5,120円。
コンパクトな上に火力が強く、家庭用のカセットガスが使えて経済的で、少しオプションを追加すれば多少寒くても快適に使うことができる優れもの。 そして小さなボディからは想像も出来ないくらい大きな鍋を載せても、まったくびくともしない頑丈さと安定っぷり。 正直に言うと、オレはツーバーナー持ってはいるけど、ほぼ出番が無いくらいにSOTO ST-310に依存している(笑
灯火類
いわゆる、懐中電灯とか、ヘッドランプとか、ランタンと呼ばれる灯火類。 どんなキャンプ場に泊まるかはわからないけど、最低限用意するのはコレ。
- ヘッドランプ : 参加人数分
最低限これは買うこと。 トイレだの炊事場だのに行く時とか、自分だけのちょっとした灯りは絶対に必要。 沢山の種類があるけど、明るさが調整できると便利。 明るすぎても対面側の人がまぶしいし、手元をちゃんと照らせれば充分。 - ランタン : 1~3個
テーブルに一つ、テント内に一つ、炊事用に一つあると良いけれど、テーブル用に大きいのを一つだけ買って、後はヘッドランプで済ますということも可能。 - 懐中電灯 : 1個
無くても足りるけど、何か捜し物をしたりする時や、暗い道を歩く時に、ヘッドランプやランタンだと光が拡散しちゃって使いづらいので、1個あると何かと便利。
ヘッドランプと懐中電灯は種類も多いし、ぶっちゃけ何でも良い。 でも、ランタンはジェントス エクスプローラー プロフェッショナルがイチ押し。 電源は単一を3本、連続点灯72時間、ホヤを取って逆さまにして、裸電球のように使うことができる。 余りにも便利すぎて、オレはこれを3つ使ってる。 執筆時点で2,375円。
そして、テント内の常夜灯としても使えるパナソニックのBF-AL01も使い勝手が素晴らしい。 本体をカチッと捻るだけで70時間も点灯してくれる。 執筆時点で882円。
これをテントの中に吊しておいて、外でGENTOSを使うという組合せだね。 そのうちランタンハンガーとか欲しくなるかも。
テントとか宿泊道具
前にテント選びの記事を書いたけど、初心者だったらコテージと布団セットを借りてしまう方がお薦め。 泊まるのはコテージ、屋外でバーベキューを愉しむスタイルにして、バーベキューになれたらテントを買った方が良い。 アウトドアって慣れないと手間ばかりかかって愉しめないから、段階を踏んで遊び方を幅広くしていった方が失敗しない。
個人的にはテントじゃなくてスクリーンタープを買って、寝床はコットと呼ばれる折り畳みベッドにするのが最近の俺的お薦めスタイル。
ちなみに、両者の大雑把な違いは、テントは床があって密閉空間を作れるもので、スクリーンタープは床が無い蚊帳のような物と思えば良い。 秋冬キャンプだと虫がいないからスクリーンタープでも全く問題は無いんだが、夏だと蚊取り線香とか必須だね。
ということで、つらつらを俺的お薦めキャンプグッズのご紹介でした!!!
そのうち、オレの使ってるキャンプ道具を紹介しようと思います。
Have a wonderful camping!!
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