公式に認定された端末ではないものの、HUAWEI P20で使えるのかを試したくて楽天モバイルUN-LIMITを申し込んだ。
結果、使えるが決してメイン回線にはしてはいけないことが判明。
楽天モバイルが始めたUN-LINMITは、最初の1年は利用料が無料ということで大きな評判になっている。
夜に飲み歩くことも無くなって時間があるので、興味本位で試してみることにした。 使えなくても1年間は無料なので、いろいろ試して人柱的に遊んでみようと思った次第。
申込から到着まで
4月の中旬に申し込んで、申込完了から届くまで3日だ。
ネットを見てると届かないという人もいるみたいだが、我が家には全く問題無く、むしろ他の格安SIMよりもよっぽど早い到着だった。
A4がすっぽり入るサイズの厚紙封筒で届き、中にSIMカードと簡単な取説が入っていた。
取説は楽天色、楽天レッド!
SIMカードは目立つ赤色。 良いねぇ。 燃え立つねぇ。
データはすぐ使えるが通話が問題
届いたSIMカードは、そのままでは使うことができない。
他の格安SIMでもAPNの設定とかが必要になるけれど、楽天モバイルも同様なうえに、さらに通話にはもう一手間が必要になる。
データ通信はAPN設定すれば使えるようになる
まず、SIMを挿しただけではAPN設定がされていないのでデータも通話も使えない。
なので、まずは他社同様にAPN設定が必要なんだが、設定項目は一つだけで超簡単。
APN : rakuten.jp
これだけだ。 これだけを設定したAPNを作って、それを指定するだけでデータ通信が可能になる。
データ通信はこんなに楽なんだが、通話はかなり面倒なことになった。
通話にはアプリ経由でアクティベーション(有効化)が必要
オレはMNPではないので070から始まる新規番号が振られたんだが、届いたSIMカードをP20に挿しても電話番号が書き込まれていない。
通話するためにはRakuten Linkアプリを使って、自分の電話番号でSMSを受信する必要があるんだが、これがくせ者だった。
地図上で楽天自社回線のエリアであっても、SMSが届かないのだ。
P20でアクティベーションするには
地図上で楽天自社回線(BAND3)となっているエリアであっても、P20はパートナー回線であるau回線(BAND18)しか掴んでくれない問題。
BAND3でないとSMSが届かないのに。
どうしたら良いのか。
電波状況を測定するアプリが必須
どの電波を受信しているかは、アプリを使えば調べることができる。
無料でも充分に使えるのがコレ。
これを使うと、いま端末がどの電波を掴んでいるかがわかるので、BAND3を掴める場所を効率よく探すことができる。
ます、楽天自社回線となっているエリアで調べてみる。
すると、BAND18を掴んでいるのが一発でわかるね。
では、どこならBAND3を掴めるんだと、楽天自社回線となっているエリアをあちこちドライブしてみたら、神奈川エリアは全滅だ。
どうなっている?
神奈川県民は多摩川を渡らないとダメ
もしやP20はBAND3を受信できない?
そんな疑念を抱きつつ多摩川を渡ったら・・・
すぐにBAND3を掴んでくれた!
この状態だとSMSもちゃんと届くんだが、楽天自社回線といっても段階があるってことだ。
少なくとも国道246付近を走行している限りでは、多摩川を渡るまではBAND3を掴むことはなかった。
SMSが届くようになると、Rakuten Linkアプリで電話番号のアクティベーションが可能になるんだが、実際にこれをP20でメイン回線で使うには大いに不安が残る。
※2021/5追記 Rakuten Casaを設置すればBAND3掴み放題
いつの間にか、Rakuten Casaというフェムトセルが提供されるようになっていた。
フェムトセルというのは、家庭用の小型基地局と考えて良いんだが、コレを設置すればいつでもBAND3が掴める。
必要なのはインターネット接続できる回線で、光回線じゃないとメリットは少ない。
初期費用3,000円がかかるが、接続完了後に楽天ポイントで3,000ポイント戻るから、ご安心あれ。
なお、接続するLAN端子はギガで接続できるポートが推奨だけど、我が家のように100MのLANポートしかなくてもCASAは接続できる。
CASAのWAN側LEDが点滅状態で不安になるけど、電波はちゃんと吹いている。
楽天LINKでアクティベーション
何はともあれ、Rakuten Linkアプリをダウンロードしないと始まらない。
ダウンロードして、まず楽天IDでログインし、自分の電話番号を設定する。
ここで「送信する」ボタンを押すとSMSが送られるって訳だが、神奈川県民は多摩川を渡ってやってくれい。
「送信する」ボタンを押すと6つの空き枠が表示されて、SMSが届くと自動で数字が入って認証される。
ちょっと前までは自分の電話番号の下6桁を入れれば良かったらしいが、アプリのバージョンアップで塞がれた。
と言うことで、いまは実際にSMSを受信しないとアクティベーションはできなくなっている。
結論:使いようによってはサブ回線として使えなくも無いレベル
こうして何とかP20でも開通したんだが、さすがにこの状態だとメイン回線にするには問題が多い。
これは、対応製品を使っていたとしても、だ。
P20はSIMカードが2枚入るDSDS端末なんだが、そのサブ回線として使うにしても課題が多い。
通話はかけ放題の発信専用と割り切って使う
電話番号のアクティベーションが都内に行かないとできないけど、まぁ通勤とかあるからオレは困らない。
ただ、東京、大阪、名古屋の近郊でなければ、決してオススメしない。
例えば、何故か最初の開通がうまくいかないことがあり、数分してから試すとRakuten Linkアプリが最初の登録画面に戻ってしまうこともあったが、首都圏在住なら何とかなるだろう。
また、SIMカードを外しても再アクティベーションが必要になるので、SIMマニアな人は要注意だ。
海外旅行で現地SIMを使ったら、帰国して再アクティベーションが必要になるとかね。
さらに、アクティベーションができても、BAND3が受信できないとSMSは届かないし、一部の携帯&IP電話を除いて着信もこない。
切れてから不在通知がくるという有様だ。
なので、発信専用として使うなら長電話しても気にならないし、使えなくなっても何とかなるので良いだろう。
データはBAND3なら爆速だしBAND18でも5GBまで高速
都内でBAND3を掴むと、かなり速いのでビックリする。
パートナー回線(au)エリアだと20Mbpsくらい、パートナー回線で5GBを超過しても1Gbpsが出る。
いきなり128kbpsとかならないので、そこはとても助かっている。
オレは普段のデータは楽天モバイルにしておいて、5GBを使い切ったらメイン回線(docomo系MVNO)に切り替える運用だ。 日中は都内にいるので楽天自社回線で使い放題、それ以外の時だけパートナー回線なので、5GBでも充分にやっていけてる。
ちなみに、これで我が家はメイン回線のdocomo系MVNO、PocketWi-Fiのソフトバンク系MVNO、楽天自社回線+パートナー回線(au)という構成になって、全キャリアをまたいだ冗長構成で耐障害性とかエリアカバーでも安心さ!!
サポートは期待しちゃいけない
ぶっちゃけ、サポートは相当に混乱している。
現場の疲弊もかなりあるんじゃないだろうかと心配になるが、ユーザーとしては辛口な評価を付けざるを得ない。
電話サポートもやっと始まったが中々繋がらないし、チャットサポートに至っては質問してから2~3日経っても返事が来ないという惨状だ。
これは酷い。
対応製品を買ったとしても、何か困ったときに絶対に助けてもらえないって思ってしまう。
連絡しても返事が無いんだから。
時が解決してくれる問題と思いたいが、少なくとも今はその時期じゃない。
今後に大いに期待したい
今とびつくのは人柱となる覚悟が必要だけど、今後のエリア拡充やサポートが安定運用してくれば、メイン回線としたいくらいの魅力的な料金プラン。
楽天経済圏に取り込まれているオレとしては、今後の拡充に大いに期待している。
1年間で達成できるかな。
それまでは、発信専用のかけ放題回線&追加データ容量という位置づけで使わせてもらうよ。
コメント
初めまして。ファーウェイ旧機種を使用している私の母も一昨日楽天モバイル変えたのですが、通常の電話が使えなくて悩んでいました(楽天リンクのSMSが届かない)。
母は川崎市在住ですが、ナカヤン様のこの記事を母に知らせ、多摩川を渡ったところ、すぐに使えるようになりました。
大変ありがとうございました!
しんご様
お役に立てて良かったです!
SIMを挿抜すると再アクティベーションが必要になるようですので、そちらもご注意ください!
参考までですけど、Rakuten Casaというフェムトセル(家庭用の小型基地局)をネット回線に接続すると、BAND3をいつでも掴めるようになります。