【書評】下流喰い―消費者金融の実態

下流喰い―消費者金融の実態 (ちくま新書)ちょっと手元に金が無いな、今月苦しいな。 すぐに返せばいいかー!なんて思ってる奴、金が無くても、まずはこの本を読むべし。

経済畑で名の知られた著者が、「消費者金融」の世界を深くとことんまで調べ上げた集大成だ。 金貸しの今昔に始まり、消費者金融への締め付け、そして瀕死の消費者金融を吸収するメガバンク。

メガバンクの傘下だからといっても、所詮サラ金。 融資枠拡大の甘い誘いが多重債務の入り口となり、最後はヤミ金のキャッチボールで力尽きてしまう。

貧乏でもいい、身の丈を超えずに生きよう。

でも、身の丈でさえ生きるのがキツい人達を、さらにどん底まで追い詰めてしまう人達がいる。 その人達もまた、正々堂々とは生きられなかった、そんな下流同士の共食い、より弱者への追い込み、そして追い詰められた人達の力尽きる時・・・。

彼らの支払う莫大なCM料は、マスコミからサラ金地獄という言葉さえも消し去ってしまい、それは羊の皮をかぶった狼だと分かっているのに、誰も声を上げずイメージ作りの片棒を担いでる。

せめて、これを読んで身の回りを見渡そう。 危なそうな人がいたら、声をかけてあげよう。 人のつながりが、転落を食い止めることもある。

まずは、読もう。 そこで何かを感じたら、動こうじゃないか。