3G回線のプラスエリア化
QPST 2.7 build402をダウンロードしてインストールし、QPST Configurationを起動する。 先に確認したデバイスマネージャのCOMポートと、同じポートが選択されているはず。
次にRF NV Item Managerを起動する。 メニューに登録してあるショートカットをクリックするとPDFファイルが開くが、これはリンク先が間違っているからなので、下記を起動させてくれい。
C:\Program Files (x86)\Qualcomm\QPST\bin\RF_NV_Manager.exe
画面下部には先ほどのCOMポートが表示されている、と思うが違っていたら[Setting]-[Comport]で選択できるかも。 そうしたら[File]-[Read From Phone]をクリックする。
そうすると今の電話の情報がズラーッと読み込まれるので、[1877]をクリックすると横に15桁の数字が表示される。 この数字はモデルによって違うようで、International版だと[562950035735427]だった。
後で参照したり、書き戻したりしたくなった時のために、これをメモ帳とかに貼り付けて取っておく。
次に下記の2つのファイルを展開する。
展開したファイルのうち、wxmsw293u_gcc_custom.dllを、mzTool_1.2.1a.exeと同じディレクトリに移動して、mzTool_1.2.1a.exeを起動する。
起動したら[Input Radix]のラジオボタンを[Decimal]にして、赤枠のテキストボックスに先ほどの15桁の数字をコピペすると、下の[Bit Information]にその数字が対応する周波数帯域(BAND)が表示されるので、これも先ほどのメモ帳にでも貼り付けてとっておく。
ちなみに、オレのXiaomi Mi Maxはこうだった。
旧:562950035735431
バンドはコレ。
[Bit_00] Band Class 0, A-System
[Bit_01] Band Class 0, B-System
[Bit_02] Band Class 1, all blocks
[Bit_07] GSM DCS 1800 band
[Bit_08] GSM Extended GSM (E-GSM) band
[Bit_09] GSM Primary GSM (P-GSM) band
[Bit_19] GSM 850 band
[Bit_21] GSM PCS 1900 band
[Bit_22] WCDMA Band I – EUROPE JAPAN & CHINA IMT 2100 band
[Bit_23] WCDMA Band II – US PCS 1900 band
[Bit_26] WCDMA Band V – US 850 band
[Bit_49] WCDMA Band VIII – EUROPE & JAPAN 900 band
次に[Band Preference]タブをクリックして、先ほどの周波数帯域のチェックボックスにチェックを入れていく。 全てチェックを入れたら、下部中央にある[RF BC Config]の[Decimal]の値が、[,]を除いて一致していることを確認する。 ここがスタート地点なので、間違えないように。
これに追加したい周波数帯域のチェックを入れてやりましょう。 プラスエリア化に必要なのは下記らしい。
- [27]VI-Japan 800
- [50]IX-Japan 1700
- [60]Reserved for BC10-1700
さらに、ハード的に対応できているかわからないけど、海外旅行で使うためにヨーロッパも追加しちゃおうかな。
- [25]IV-US 1700
- [48]VII-Europe 2600
これらを追加したら、下部中央にある[RF BC Config]の[Decimal]の値をメモ帳にコピペして取っておく。 カンマは不要。 確認したらこうなった。
新:1154891829693907847
バンドはコレ。
[Bit_00] Band Class 0, A-System
[Bit_01] Band Class 0, B-System
[Bit_02] Band Class 1, all blocks
[Bit_07] GSM DCS 1800 band
[Bit_08] GSM Extended GSM (E-GSM) band
[Bit_09] GSM Primary GSM (P-GSM) band
[Bit_19] GSM 850 band
[Bit_21] GSM PCS 1900 band
[Bit_22] WCDMA Band I – EUROPE JAPAN & CHINA IMT 2100 band
[Bit_23] WCDMA Band II – US PCS 1900 band
[Bit_25] WCDMA Band IV – US 1700 band
[Bit_26] WCDMA Band V – US 850 band
[Bit_27] WCDMA Band VI – JAPAN 800 band
[Bit_48] WCDMA Band VII – EUROPE 2600 band
[Bit_49] WCDMA Band VIII – EUROPE & JAPAN 900 band
[Bit_50] WCDMA Band IX – JAPAN 1700 band
[Bit_60] Reserved for BC10-1700 band class
RF NV Item Managerに戻って、先ほどコピーしたテキストボックスをマウスで右クリックして、新しい値を貼り付けて[Write NV]ボタンを押す。 キーボードショートカットは効かないみたいなので注意。
さて、これやったらもう戻れないか・・・。 最後に端末に書き込んで終了だ。 ドキドキするね。 コマンドは[File]-[Write Changed NV Item To Phone]です。
押しても反応が何も無いので怖くなるけど、[File]-[Read From Phone]して[1877]を確認してみよう。 無事に書き込んだ通りであればOKだ。
次はLTEのプラスエリア化だ。
コメント
読み出しや書き込みに使うQXDMやQPSTが、クアルコム向けなんで無理かと思われます。
それぞれの頭のQは、QualcommのQですので。
なるほど。お返事ありがとうございました。
当方グロ版のGalaxy S8(CPUはExynos版なのでモデムもクアルコム製ではない)なのでだめそうです。
この書き換えに使用するソフトがクアルコム向けですので、他のモデムチップも試したことはあるのですが、残念ながら認識できず、でした。
安価なスマホだとメディアテックとか多いので、その辺の情報も調べたいですね。
モデムがクアルコム製じゃないとやはりだめなのですか?
xz premiumにband42を追加しようと思っているのですが、この手順を用いれば可能ですか?
申し訳ないのですが、実機を持っておりませんので、
こればっかりは試してみないと何とも言えません。
xz premiumにband42を追加しようと思っているのですが、この手順を用いれば可能ですか?
初期化(工場出荷時に戻す)は大丈夫でした。
OSアップデートは、この機種では試していません。
たぶんダメだと思います。
初歩的な質問ですが、アップデートや初期化後をすればこの作業をやり直し、などはなりませんでしょうか?